サハラ / マッコイ・ターナー

70年代初頭のジャズ界はいわゆるマイルス・デイヴィス・バンド卒業生によるフュージョン系グループが数多く誕生した時期でした。チック・コリアを筆頭にジョン・マクラフリン、ジョー・サヴィヌル＆ウェイン・ショーターなどが一斉に自身のレギュラーバンドを結成し、まさにジャズ界の新しい風となっていったそんな時代でした。

しかし同年代に、元ジョン・コルトレーン・バンド出身のマッコイ・ターナーは彼らとは違った方向性を示すレギュラー・バンドを結成します。それはつまり、ストレートアヘッド路線。亡きコルトレーンの魂をしっかりと受け継ぎながらも自身の思いをぶつけた、力強くエネルギッシュ、かつ圧倒的なスピード感を併せ持つ熱いジャズでした。

フュージョン系のバンドが70年代にしっかり流行をつくる中にあって、このマッコイ・ターナーのある意味濃いジャズが圧倒的支持を得たのも、このアルバムを聴けば納得できる。なんていったってパワーがすごい。かっこいい。またアイデアもいい！70年代のマッコイの原点となった記念碑的名盤。ぜひ、モービルフィデリティ、Gain2ウルトラリマスターの超高音質盤でお楽しみください。

モービル・フィデリティGain2ウルトラリマスター、ハーフスピードカッティング、シリアルナンバー入り、リミテッドエディション180g重量盤。世界限定2000枚。


[SIDE 1]
1.Ebony Queen
2.A Prayer For My Family
3.Valley Of Life
4.Rebirth
[SIDE 2]
1.Sahara

ジャンル：ジャズ
チャンネル：Stereo